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| 旧木内別邸跡地 環濠遺跡は東日本で最大級 |
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真間四丁目ののマンション計画に伴って、さきに行われた遺跡調査で、弥生時代の環濠集落の跡が二本発見されたが、そのうちの東側の溝が「想像以上に大規模な集落を形成していたのではないか」という説が浮上している。楕円形をなす環濠の長径が約二百四十メートルもあると予想され、「東日本では最大級のものになる」と言われている。これは、弥生時代の遺跡は市川市内では少ないとされてきた従来の見方を大きく変えるものとして関心が集まっている。 今回、注目されている環濠集落跡は旧木内別邸跡地の東側部分からの発見。弥生時代中期後葉(紀元一世紀後半)のものと推定されている。この環濠集落跡は隣接する真間山弘法寺の国府台第3地点から発見されていた環濠遺跡とつながるとみられ、その範囲は東西に広がる長径が約二百四十メートルに及ぶと推定されているのである。このような規模の環濠遺跡は関東地方では、国史跡に指定されている横浜市の大塚遺跡や佐倉市の大崎台遺跡よりも上回り、神奈川県の折本西原遺跡に次いで最大級の広さの遺跡になるという。 |
| 市の都市計画部長「買収の時期を逸している」 3月市議会で答弁 |
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真間4丁目のマンション建設問題は、さきに行われた3月市議会の一般 質問でも多数取り上げられた。共産党の樋口義人議員は多くの問題を指摘した。それに対し、市の都市計画部長は「これまで話し合いがなされ、大部分の人たちに理解して頂いている。法的手続きはすべて終了している。これから買収することについては、すでに時期を逸している」などと答え、今後、買収の意思がないことを繰り返した。 真間4丁目の旧木内別邸跡地に計画されるマンション問題について、樋口市議はこれまでの問題を総括的に質問。市の姿勢を質した。 |
| ●旧木内別邸跡地 | |
![]() 新緑の旧木内別邸跡地。ここにマンションが 建設される計画が進んでいる。 |
![]() 様々な植生がみられる木内別邸跡地。 「この 緑地の9割が保存される」といわれるが…… |
![]() マンション計画の入り口道路。 幅員が4.5メートルしかない。 |
![]() 入り口道路北側には貴重種といわれる マメヅタが自生している。 |
| 旧木内別 邸跡地の開発行為についての要望書 |
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市川市長 千葉光行様 旧木内別邸跡地のマンション建設計画に関して、マンション建設主である(株)サンウッドならびに施行主である(株)清水建設は、昨日4月7日に敷地に接する国府台マンションに居住する住民や周辺住民に対して説明会を持ち、当初計画していた敷地北側切り通
し道路の拡幅を中止し、現道路のままマンション建設を行うこと、また、来る4月15日によりマンション建設のための仮工事に着手することなどを告げました。北側道路の拡幅中止は市川市からの指示であり、市はこれによりマメヅタなどの自生する同道路の自然環境が保全されるとしています。しかし、一方これにより今回のマンション建設計画が「開発行為に際しては隣接道路の幅員を6メートル以上とる」という従来の市の方針に沿わないものとなり、住宅地高度利用地区計画制度の適用とともに、このマンション建設に対して新たな特例措置が適用されることとなりました。そのため、マンション説明会の席上でも「現在の道路のままマンション建設工事が行われることは、この道路を利用する地域住民の安全を脅かす」として、4月15日からの工事に対して、強い反対の声が上がりました。 2002年4月8日 |
| 真間4丁目のマンション問題 緑地保存を再度訴える |
| 緑地保存運動が続いている真間4丁目の旧木内別邸跡地のマンション建設問題で、自然保護のグループや周辺住民が3月20日、都市緑地保全法に基づいて保存するよう、市に対して再度要望書を提出した。これは、最近の現地の荒れ方が激しく、市がこれまで主張してきた「緑地の9割が保存される」という見方に疑問が出てきたため。要望書では 「台地上の樹木が広範囲にわたって除かれ、乾いた地肌があらわになって、9割に緑地が保存されるには程遠い」としている。 |
| ◇要望書 |
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2002年3月20日 真間山・旧木内別邸跡地は市自身が市川のシンボルとしてきた国府台緑地の重要な一角を占め、クスノキ、タブノキ、スダジイ、ケヤキなどの大木だけでなく、林床の植物を含め「見事な植生が維持されている」と専門家に指摘されてきました。ところがここに開発業者によるマンション建設計画が起こり、貴重な緑地が失われる状況となったため、私達はこの地域を都市緑地保全法に基づく保全緑地として、公有化を含む全面
的な保全をするよう市に求めてきました。これに対し市は「建物を高層化し建築面
積を減らすことで、失われる緑地面積を減らすことができる」としてマンション建設を容認し、「この結果
、市の財政負担なしに、この地域の緑地を9割保全できる」とする主張を市議会や都市計画審議会など、公式の場でくり返し発言し、市の広報やマスコミを通
じて市民にも宣伝して来ました。特に、市がマンション計画を認めるために提出した、住宅地高度利用地区計画に市川市都市計画審議会がストップをかけ、保全のための買い取りを検討するよう求めた際にも、上記の主張により委員を説得し、買い取りに向けての努力を一切行いませんでした。 真間山の緑地を守る会 共同代表 鈴木一義、秋元久枝 |
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真間山マンション問題で地元自治会が要望書 |
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真間4丁目の旧木内別邸跡地のマンション問題で、地元、真間地区の自治会長が市川市に対し、説明会開催の要望書を1月25日に提出した。 要望書を提出したのは、真間3丁目自治会長や国府台1丁目自治会長など、同地域周辺の9つの自治会の代表。これまで緑地保存の署名活動などは行われていたが、この地の緑地保全とマンション問題が、環境保護団体だけでなく、自治会ぐるみの運動に発展している。 |
| 真間4丁目の旧木内別邸跡地の緑地保全を求める要望書が、自然保護団体や地元住民から、市に提出されている。(2001年12月) |
| 旧木内別邸およびその樹林地に関する再度の要望 2001年12月6日 |
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市川市の発展に日々ご尽力いただきありがとうございます。 住宅地高度利用地区計画を導入するにあたり開催された今年2月16日の都市計画審議会で、異例の「継続審議」となったこと、そして、その後行われた6月8日の都市計画審議会でも、この問題をその場で決着するか、さらに「継続」とするかで、審議会が議長判断になったことは、当地が市川市の中でも最優先で保全すべき素晴らしい緑地、史蹟であることを審議会でも深く認識していることを示していると同時に、住宅地高度利用地区計画を適用することに対する大きな危惧を示すものです。 記 1.高まる市民の声に市川市がきちんと応えるべきです。 2.住宅地高度利用地区計画制度の適用はやはり大きな誤り 3.保全したいが市だけでは資金が調達できないこと、そのために市民に協力してほしいことを市民に投げかけて下さい。 2001年12月6日 市川緑の市民フォーラム |
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保存できるか真間山の緑地 都市計画審議会が地区計画を承認 |
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市川の緑地のシンボルとなっている真間4丁目に計画されているマンション計画の「地区計画」を審議する都市計画審議会が、8日に行われ、最終的に賛成多数で承認された。この「地区計画」によって、緑地の約90%は保存されるとされているが、市内の自然保護団体などからは、実際面
として保存できるかどうか、疑問の声も出ている。これまで保全運動を訴えてきた住民は、市議会に陳情を提出した。
真間4丁目の緑地は、旧木内重四郎の和洋折衷様式の別邸があったことで、古くからの緑地が残され、大木や巨木が生育し、「市川の緑のシンボル」として貴重なものとなっていた。また、付近一帯は風致地区に指定され、建蔽率や容積率が厳しいものになっていた。 今回のマンション計画は、様々な経緯があるが、当初、サン・ウッドというデベロッパーが戸建て住宅の建設分譲を計画。それに対して、自然保護のグループから、緑地の保存運動が起こった。 関係者によると、8日に再び行われた都市計画審議会は、約4時間の審議が行われた。開発に慎重な委員が「継続審査」を出したのに対し、承認派は、同日の採決を求め、15人の委員のうち、7対7までとなり、結局、委員長判断で、この日の採決が決まり、また、採決では9対5で、地区計画が承認されたという。 この都市計画審議会の結論で、地区計画は実施に移される。現在の計画では、面
積は約17,800平方メートルで、共同住宅用地が10,400平方メートル。道路が1,400平方メートル、南側の斜面
緑地が3,100平方メートル、地区内の緑地が2,600平方メートル、旧木内別邸の保存建物が300平方メートルとなっている。 【解説】保存されるか真間山の緑地 真間4丁目のマンション計画が決まった。緑地保存と民間開発、市の財政難という狭間に立たされた、いわば折衷案的な解決を模索してきた市の「地区計画」。しかし、問題はこれからが正念場という指摘もある。 市の姿勢では、市街地から見える斜面緑地は全面的に残る、また、地区内の巨木なども9割以上が残る、また、高さ20メートルの建物は木の上に見えないことになり、結果 的に「市が予算を出さなくても、緑地は残される」という姿勢。市は地区内の緑地について、「緑地協定を結ぶので、伐採されることはない」と強調している。 これに対し、住民グループは、貴重な緑地が失われる、市の財政調整基金や緑の基金などを使えば、公有地化できるなどと主張していた。 実際面として、ここの場所がカラスの塒になっていることで、将来的に善意の第3者である入居者から樹木の伐採の要望が出ないかどうか、また、そういった要望が出た場合、それでも緑地協定を守らせるのかどうかだ。 また、地区内緑地には遊歩道をつくって、誰でも歩けるようにする計画だが、入居者から拒絶の声が出ないかどうかも、問題だ。公園のようなフリースペースと異なり、あくまでもマンションの入居者の敷地なのだから、不特定多数の人の出入りは問題を残すとみられている。 このほか、緑地をできるだけ残そうという「風致地区」の理念も、今回の特例的な措置で、他の地域に波及しないかどうかも問題を残している。 |
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真間4丁目の高度地区計画 都市計画審議会が8日に開催 |
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真間山の緑地が残るかどうかを審議する注目の市川市都市計画審議会が、6月8日午後1時から、市役所の会議室で行われる。緑地保存や埋蔵文化財、また、風致地区内での大規模開発など、大きな問題をはらんでいるマンション計画に対して、何らかの結論が出される見通
しだ。 |
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真間4丁目のマンション計画 注目集める都市計画審議会 |
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市川の緑のシンボルとなってきた真間4丁目の緑地の行方は、大きなヤマ場を迎えている。2月から継続審議となっている都市計画審議会が8日に開かれ、結論が出そうな公算が高まっているからだ。保存を訴える住民の「真間山の緑地を守る会」は5月9日、第3次の要請書を市に提出し、市の助役と会見した。市の助役は「2月の都市計画審議会の結果 は、説明不足によるもの」として、今月の審議の結果に期待しているという。 関係者の話によると、今月8日に開かれる都市計画審議会の委員への懐柔策が、市によって行われ、これまで10人近くの委員に理解を求めたという。この結果 、当日の審議会では何らかの結論が出されることが濃厚になっている。また、「審議が出尽くした」といった動議が出され、強行採決の可能性も高まっている。 守る会の住民が提出した第3次の要請では「公有地化を求めている」が、これに対し、市では「地区計画で緑地の大半が残るのに、今さら巨額の予算を投入して、買収できない」という姿勢。両者にはおおきな隔たりがある。 |
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真間山の緑地保全を求める要請(5月9日) |
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2001年5月9日 千葉光行 様 真間山の緑地を守る会 |
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生気溢れる緑の季節となりました。日頃の市政におけるご奮闘に敬意を表します。 「守る会」としましては、以下の要請をさせていただきます。 1 当該緑地を住宅地ではなく公有地とするよう検討してください。 これらの検討を前向きにすることによって、当該地は必ずや公有地として保全されることになると思われます。このことは都市計画審議会の意向に沿うことであり、また大多数の市民の願いを実現することになります。市長のご決断を切にお願い申し上げます。 次に、これに関連した若干の要望と質問を追加させていただきます。 以上、私達の要請と若干の質問をさせていただきました。宜しくご検討を頂くと共に、ぜひ市長と直接考えを交える機会を設けていただけますよう御願い申し上げます。 「真間山の緑地を守る会」 |
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「遺跡発掘見学会」と「遺跡講演会」 |
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真間4丁目の国府台遺跡で、2回目の「遺跡発掘見学会」が、6月1日と2日に現地で行われる。午前10時から午後4時まで。一方、住民主催の遺跡講演会が、6月2日午後4時30分から、向かいの和洋女子大学で行われる。 このほど行われる「遺跡発掘見学会」は市教育委員会の主催。前回は、住民の要望で急きょ実施したが、今回は2日間にわたって行われる。今回は、同遺跡の南側半分の発掘について公開。市教育委員会の説明も行われる。 一方、「遺跡講演会」は2回目で、今回は『東京低地から見た市川の古代』というテーマ。葛飾区の郷土と天文の博物館学芸員の谷口栄さんが解説する。 |
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真間山緑地保全で、第3次の要請書 5月9日に住民団体 |
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風致地区での開発が大きな問題となっている真間4丁目のマンション計画で、住民団体の「真間山の緑地を守る会」が5月9日、第3次の要請書を市長に提出した。都市計画審議会の「計画の再検討」という審議を重視し、市に再考を求めている。この真間山の緑地問題は、現在行われている遺跡調査で、弥生時代の環濠集落跡が発見されるなど、緑地だけでなく、学術的にも重要度をましてきた。 「真間山の緑地を守る会」の要請は、 それぞれ具体的な問題点を指摘して、市に対して、再検討を求めている。 |
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姿あらわす巨大環濠 真間山の国府台遺跡 |
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マンション開発に揺れる真間4丁目の「国府台遺跡(第29地点)」で、初めての現地説明会が4月3日に行われ、弥生時代の巨大な環濠跡や住居跡などが公開された。説明会には、急きょ決まったにもかかわらず、約100人が集まった。環濠は住居群を囲む深い溝で、かつてこの地域に大規模な住居群があったことを物語っている。 |
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この日の説明会は3月25、26日に予定されていたが、雨天のため、中止になっていた。住民団体などが要望をくり返し、3日の午前10時から実現した。しかし、翌日以降には、樹木の移植作業にかかるため、説明会の予定はない。
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1時間だけの見学会 市民団体が強く批判 |
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一方、この説明会を要望してきた「真間山の緑地を守る会」や「緑の市民フォーラム」などの住民団体は、市教育委員会の対応を強く批判。緊急的な要望書や対応についての要望を提出した。 「守る会」の要望は、開発業者と市教育委員会の協定書の通り、現地説明会をぞれぞれ2日間実施することなどを求めている。要望ではこのほか、埋蔵文化財の保存と活用、現状保存を原則としているから『保存』という立場を尊重することなどを求めている。 また、「緑の市民フォーラム」は、4月3日以降にも市民に広く知らせて「見学会」を実施する、これにあたって発掘調査期間を延長すべきなどを要望している。 |
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真間山も遺跡の宝庫 弥生時代の環濠跡が発掘 |
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マンション計画で揺れる真間四丁目の旧木内別邸跡地が、都市の中の自然環境とともに、埋蔵文化財の存在でも注目を集めている。遺跡の発掘調査で、新たに弥生時代の環濠集落の存在が発見されたのである。環濠集落はすぐ東側の弘法寺の調査でも、今回とは別 のものが確認されている。これまでの説では「この付近には大規模な集落がなかった」とみられていたことから、「考古学的な定説もくつがえすのでは……」と重要視されている。 ◇ 真間四丁目の旧木内別邸跡地は、サンウッドというデベロッパーによってマンション計画が進められている。しかし、都市の中に残る豊かな自然として市川のシンボルともなっていることから、早くから反対運動が始まり、保存を求める数多くの署名が提出されている。 また、予定地が「風致地区」に指定され、高さ十メートル以下という高さ制限などがつけられているため、市は開発と緑地保存の妥協案として、高さを二十メートルと緩める代わりに、建蔽率を厳しくする案を二月十六日に都市計画審議会に諮問した。しかし、同審議会では反対意見が続出し、同審議会としては異例の「継続審議」とした。 ◇ 遺跡発掘調査は昨年から始まっているが、今年の二月末の時点で、弥生時代の環濠の跡と、弥生時代と古墳時代の竪穴住居群の跡が発見された。 環濠は、集落を円形に囲む深さ二メートルほどの防御用の穴で、弥生時代の大規模な集落の特徴といわれている。 環濠集落は今回の発掘地点の東側の弘法寺境内の調査でも発見されているが、円形の向きが異なり、今回の環濠集落とは別 のもので、また、時代も異なるとされている。 ◇ 奈良時代、下総の国府がここの北側に置かれたが、当時、下総地方で繁栄していたのは佐倉市や印旛沼周辺といわれ、下総の国府がなぜ西のはずれの市川に置かれたか、その理由の一つに「地元の勢力が強いところをあえて避けて、これから発展する可能性のある場所を選んだ」とされている。市川市史では、市川に置かれた理由として『都の支配階級の政策をもって在地に臨む国府の国司は、地元の国造らの旧勢力と緊張関係に立つから、印旛などの国造の本拠地に乗り込むより、将来発展し支配の基盤となる可能性のある葛飾郡の南西端を選んだのではなかろうか』と推理している。 ◇ しかし、これは、これまで市川の国府台付近で発掘調査があまり進んでいなかったから、発掘例が少なかったためといわれる。弘法寺境内や松戸市・矢切地域でも弥生時代の環濠集落の跡が発見されており、さらに、今回の調査過程などから、「かつてこの付近には大規模な集落があったのでは……」といった推測が起こっている。 これについて市教育委員会の文化財係では「これまで市川ではあまりなかった弥生時代の環濠集落が、弘法寺の境内に続いて、今回出てきたから、興味深いのは確かだが、まだ全体像がわからないので、何とも言えない。調査は今の時点では北側半分で、今後、南側半分の調査も行う」と説明している。 |