真間4丁目の緑地はどんなところ?
 真間4丁目にある旧木内重四郎別邸。和洋折衷の建築として、かねてから重要視されていたが、マンション計画であらためて注目されている。この敷地の概要を、保存運動を続けてる住民の資料から引用すると――
   木内別邸

 市川市民にとって、誰もが認めるもっとも大切な緑。市川市もそれは深く認識しています。千葉県もこの緑地の重要性を1983年と1986年の2度の調査(千葉県環境部)で「都市部に残された貴重な樹林地、保全が望まれる」としています。また、この一帯は緑の多い恵まれた住環境なので、千葉県は風致地区条例によって県内最大の「風致地区」に指定し、樹林の伐採等の制限や建物の高さ制限をしています。
 この緑地内の通称「旧木内家別邸」は、千葉県教育委員会の調査でも「建築史 的に見て大切な建物」としており、バブル期には市川市はこの建物と周辺の緑を買い取り、「市立美術館」建設を計画していました。それだけ、すばらしい緑、すばらしい建物ということになります。

 旧木内家別邸

 日韓併合(1910)推進の力となり、京都府知事(1916〜1918)にもなった木内重四郎が晩年を過ごした邸宅。明治45年から大正3年にかけて建てられた和洋折衷の建物は近代日本の名建築の一つに数えられるものです。

 

   開発計画

 今問題となっているマンション計画は、森ビル系の(株)サンウッドが、旧木内家別 邸(約1万7,000平方メートル)跡地に、6階建てマンション6棟(高さ約20メートル、125戸)、共用棟1棟や駐車場を建てようというもの。
  第1種低層住居専用地域、風致地区であるため、本来10メートル以上の建物は建てられないのですが、市川市がこの区域を都市計画法上の「住宅地高度利用地区計画」制度を都市計画変更によって適用したため、この建物が建てられるようになってしまいました。
 私たちは、この制度の適用こそが大きな間違いであり、これが許されると都市部の緑がすべて開発対象にできてしまうことを心配しています。
  このことは、都市計画審議会も市議会建設常任委員会でも指摘されて紛糾しました。ただし、市川市はこの手法を適用することにより「緑の9割が守られる」と述べ、財政難の市としては、「緑地保全のためには良い方法」であるとしています。また、事業者は、斜面 緑地は市に寄付し、旧木内家別邸の洋館部分は敷地内に移設保管するとしています。

(2002年1月)

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