昭和56年(1981)3月(10号)


【表面】

同窓会員諸君  私は感謝感激です。

市川学園・同窓会名誉会長  古賀米吉    

 古稀の祝、喜の字の祝、次々の諸君に祝っていただいた。聊かテレ臭い思いもして、武者さんの語録「この道より我を生かす道なしこの道を歩く」をお借りして、お粗末な風呂敷きを作ったことがあります。ついせんだって米寿の祝を、はなばなしく、催して頂きました。あっという間もなく満90才、卆寿というそうですが、まあ生きられるだけ生きよう、周囲の同僚には、たいそうご迷惑をおかけするが、生きられるだけは生きようと思っています。「快くわれに働く仕事あれ それを仕遂げて死なんと思ふ(啄木)。」
 この時の作者の年令と今の私の年令とは、くらべられない差はあるが、快く働ける仕事があるなら、やって見たい気持に違いはないはず。約2万の同窓会員諸君、私の腰がぐらつかないように、支えて下さい。押して下さい。


昭和55年に竣工した古賀記念体育館


【裏面】

拝啓 長かった冬も去りつつ、花の便りもちらちらの好季を迎え貴兄にはいよいよ御健勝のことと存じます。
 さて、学園長古賀米吉先生には、この春を以ってめでたく満90歳をお迎えになりました。教育に対する炎のような情熱と一貫せる使命感が、先生の健康体の糧と存じますが、今日もお元気で校務にたずさわって居られます。
 つきましては、来る3月22日(日)午前11時より本学園に於て卆寿祝賀会を開き、先生のますますの御長寿を祈念して学園永遠の発展に寄与されるよう慶祝いたしたいと存じます。先生は卒業生の皆さんが来校されることをことのほか喜ばれます。
 御多用中とは存じますが万障お繰り合せの上、御出席くださいますよう御案内申し上げます。
  昭和56年3月1日

     学校法人 市川学園
     市川学園 後援会
     市川学園 同窓会

 《学園長 古賀米吉先生卆寿祝賀会ご案内》

 昭和56年3月22日(日) 午前11時/於:市川学園
     会費:3,000円(当日受付にて納入)

追伸 準備の都合もございますので返信用の葉書で来る3月10日までにご来否をお知らせいただきたく、お願い致します。

○市川中・市川高の入学試験
1月21日の中学校入試には1486名、2月13日の高校入試には3617名。優秀な生徒が志願し、激烈な競争率となりました。

○福永耕二先生 ご逝去
昭和40年から御勤務の福永先生が昨年12月4日永眠されました。享年42才。ここに謹んで御冥福をお祈り申し上げます。合掌

○恩師 森武次先生、永瀬武先生 ご退職
昭和17年以来御勤務の森先生が昨年3月、また52年に再び教壇に立たれた永瀬先生が11月にご退職されました。