昭和29年(3号)


【裏面】

同窓会員諸君へ

市川学園理事長   古賀米吉    

 学園は現在高校中学幼稚園及び幼稚園教員養成所の4部門を経営しておりまして、生徒幼児の総計壱千九百名、専任兼任の教職員等約七十名、まさに県下有数の一大学園となりました。内容またこれに伴うよう、教職員生徒一同鋭意努力を続けております。同窓会会員も年毎にその数を加え、約二千三百名に達しました。或は研学に或は実務に花々しく活躍されてあることは慶賀にたえません。
 明後年は学園創立二十周年を迎えますので、関係者の間に於て記念事業等につき検討しています。諸君の御希望御意見等おきかせ下されば幸甚に存じます。
 国歩艱難のとき、世をあげて本職軽視の風が見えるのは残念です。人の本務本職こそは、真に生きるの本拠、国家隆昌の根源。同窓生諸君の御健闘を切に祈ります。


昭和30年頃の古賀校長


 ▲母校市川学園だより

○創立20周年近し 市川学園は昭和31年4月創立20周年を迎えます。本会は記念事業の一つに会員名簿を発行する計画です。諸兄の御近況を是非御一報下さいますよう、殊に旧名簿に変更のある諸兄は大至急、お忘れなく御通知下さるよう御願い致します。
○学園現況は左の通り益々発展の途上にあります。
高校(11学級)、中学(16学級) 生徒数約1600名
幼稚園(4学級)約200名
 幼稚園教員養成所は今年4月に開設されましたが、将来、小学校新設の夢が実現して欲しいものです。
 尚右各々の募集要項は明年1月には出来上るとのこと。
○改築 創立当初からあった建築物平屋建3教室並に小講堂(旧武道場)の改築修理が完成し、昔の面影は全く一変、今、見違える程美しい。

 ○市川学園諸行事日程

体育大会 10月24日(日)
展覧会
研究発表会 10月31日(日)

 ○母校の恩師

 学園恒例の諸行事は別記の通り実施の予定です。この機会に、久し振りの母校訪問を思い立って下さい。左の先生及び職員が諸兄を歓迎して下さいます。
古賀校長、朝倉海康、能村登四郎、林 昭、平位?躬、篠原信保、森 武次、木村六郎、藤崎慶治(大貫)、中沢袈裟一、吉川益太郎、永瀬 武、藤村 博、石川 弥、渡辺 浩、渡辺照男、富沢隆也、石橋徳司、円城寺吉政、中川良男、野村末生、森 一郎、桜井義彦、篠原武夫、永野正夫、武田伊作、今井秀雄、田岡正司、持田善丸、川村悦三、三平 孝、木川 優、上松恵和、長沢はな子、白沢清人、篠原育子、菅野和子、他講師多数(敬称略)

○学園運動部活躍

野球部 千葉県下Aクラスの実力。西部高校大会では三連勝。軟式野球部は国体予選の千葉県大会で初優勝。続いて関東大会では神宮球場で惜敗。
卓球部 大滝隆史君は本年全日本高校対抗大会で単、決勝で惜敗。全国高校ランキング第二位。北海道の国体にも出場。


【表面】 

○勝見先生謝恩金 昨年末募金致しましたところ、5月までの醸金下さいました諸兄に厚く御礼申上げます。右の謝恩金と、本会の規定による謝恩記念品代とを、6月に古賀会長並に係の者が参上してお渡し致しました。

○目黒先生 長く会計事務を担当されましたが、退職されました。本会は謝恩記念品代を贈呈し吾々会員の感謝の意を表しました。

○本年度大学進学者 東大1名、一橋大1名、東京工大2名、慶大5名、早大15名、

○お願い 来年3月高校及び中学卒業予定者の中に就職を希望する者があります。諸兄の御知合いで、求人される方が御座いましたら、何卒御世話して下さいますよう、よろしく御配慮の程、御願い申上げます。