なずな2002年4月号

 

 

    新しい教育に大いなる期待を寄せて

同窓会新会長  北原敬市(旧2)

 先般、市川学園同窓会々長、山本幸雄先輩が会長辞任の意を表明されました。この事を受けて、同窓会は、緊急、常任理事、幹事合同会議を開催しました。この会議の席上、あらためて山本会長は会長職を固辞する旨を述べられました。やむなく、この申し出を承認することになりました。
 そこで、後任会長の選任ということになり、山本会長の推挙を受け、同席の理事、幹事の同意のもと、小生(北原敬市)が選任され、同窓会々長に就任することとなりました。
 身に余る光栄と存じますが、文字どおり浅学非才の身にとってこの重責を全うする事ははたして、できるのかと思うと全く心もとない限りです。危惧の念は禁じ得ません。
 名会長として長年にわたり同窓会の運営に当り、見事に輝かしい成果を上げてこられた山本会長の後を受けての事とし、尚更に小生の如きものがこの栄えある同窓会の名を汚すことなく、先頭に立って恙がなくリードしていくことができるだろうかと思うと、不安の念にかられるところです。このうえは、同窓諸兄の暖かいご支援、ご協力が唯一の頼りです。今後、同窓会関連事項については、自分なりに全力をつくして懸命に努力を重ね、なんとか遺漏なきよう務める所存ですので、同窓各位におかれましては、何卒よろしくお力添え下さいますようお願い申し上げます。
 文部科学省では、2001年を「教育新生元年」と位置づけ、「21世紀教育新生プラン」に基づいて、教育改革をスピーディーに実行するとしています。更に教育改革を着実に進めるためには、学校や教員をはじめ産業界、関係機関・団体の積極的な取り組みはもちろん国民の理解と支援が必要だとしています。そして今後、この教育改革を一大国民運動として展開していきたいとしています。
 ここで少しく、「教育改革」という問題について考えてみますと、一般地域社会において「今までの教育ではまずい」といった見方は、1980年代半ばの「臨時教育審議会(臨教審)」以後、広く国民の支持を受け教育改革が推し進められて来ました。いじめ、不登校、学級崩壊、高校中退、さまざまな暴力事件等々「今迄の教育」がこれらの問題を生み出して来たという見方も定着して来ました。そして、家庭や学校や社会の問題の一因として、「今迄の教育」が時代の変化に合わなくなっていることであると指摘されて来ました。情報化が急速に進展する時代が、生涯学習の時代でもあり「自ら学び、自ら考える力」が必要であって、今迄の「知識の詰め込み」教育では対応できないという意見も根強く、幅広く受け入れられるようになって来ました。そこで、「教育を改革しなければならない」ということになり、何とかして、「今の教育」を変えなければと熱い思いが寄せられ、「教育問題」の多くが、今の教育の不備によって生じているものであるとして、「教育改革」が追求され、議論の的となったのであります。
 我が市川学園の「新しい教育」に対する基本構想は何処に?問われたならば……
 それは、勿論、市川学園創設以来一貫して変わらぬ、古賀米吉先生の建学精神、古賀教育の理念を基盤として、時代のニーズにマッチしたものであることは言をまたないものであります。その詳細については、「同窓会だより(第1部)なずな1号」に古賀正一理事長の寄稿文、「新しい学園を求めて」に記されていますので、そちらを参照してください。
 大略を紹介しますと、下記の如く四つの項目からなってまして、夫々理にかなった、格調高い、素晴らしいビジョンが述べられています。
 (1)学園は誰のためのものか(学園の価値の増大)
 (2)不易の流行(守るべきものと変革すべきもの)
 (3)新しい酒は新しい皮袋にもれ(新校舎建設)
 (4)自助努力(セルフヘルプこそ推進力)
どうぞ皆さん、もう一度「なずな1号」を開いて、ゆっくりと熟読してみて下さい。

   新校舎建設事業募金のお願い

 市川学園では新校舎建設事業を発足し、平成13年3月には起工式が行われました。その後、着々と工事は進行し新校舎が建設されつつあります。敷地面積は約8,557坪、延床面積は約9,930坪、地下1階、地上5階建てにて、平成15年3月末には完成予定です。総事業費は約92億円との事ですが、このうち2億円を事業募金によるものとしています。
 そこで、同窓諸兄には1口1万円にてご寄付下さいますようお願い申し上げます。口数は任意となっていますので、出来るだけ多く寄付頂ければと願っています。尚免税について等のお問い合わせは「新校舎建設事業費の募金について」をご覧になって下さい。
 就任早々から大変なお願いになります。誠に恐縮至極に存じますが、何卒よろしくお願い申し上げます。



    どうぞということについて(挨拶の重要性)

 

理事長  古賀 正一

 小さな一言が人間関係をがらりと変える。昔中学生の頃読んだ英語の副讀本(故古賀米吉著述の山海堂受験英語叢書全二十冊のうちの一冊)に、ガーデナ−という人の「どうぞということについて」(On saying please)なる小文があり、今でも奇妙に記憶に残っている。筋はうろ覚えだが、エレベータを主導で操作していた頃の話である。ビルの来訪者とエレベータを操作する老人との間で、毎日気持ちのよい挨拶が交わされていた。ある朝、急ぎ足の紳士が一言、上へ(up)というと、老人はどうぞ上へ(Please up)といってほしいと主張。口論の末ついには取っ組み合いの喧嘩になってしまう。二人のその日一日の不幸と不機嫌のばらまきは押して知るべしである。原因は、その朝些細なことで妻と喧嘩した紳士と愛犬に手をかまれた老人との不機嫌がもとであった。この小文の教えは、たった一言の「どうぞ」(Please)がないために、人間関係を悪くし、不機嫌が伝播すること、一語の影響の重大さであろう。逆に明るい挨拶、親切な一言は人間関係を良くし、世間を明るくする。
 米国では、子供に最初に教える大切な言葉は、Please,Thank you,Excuse me の三語であるという。
 三年前に異業種企業の経営者の勉強会仲間で、「みんなで明るく挨拶をしよう会」をスタートさせた。小職も幹事として参加、今や全国に会員約400名となった。年1回は総会を開き、挨拶に関する良き事例、普及の苦労、著名人の講演、標語作成、表彰などをおこなっている。挨拶は小さなことだが、小さなことから改革が起こり、組織の風土も変わる。
 市川学園も明るい挨拶に満ちた学園でありたい。挨拶のコツは、明るく(あ)、いつも(い)、先に(さ)、続けて(つ)である。
 明るい挨拶、親切な一言は、話す方も受ける方も気持ちが良い。ギリシャの哲学者ソクラテスの言葉、「善(よいことをする)とは、快感である」をかみしめたい。



    ◆同窓会緊急理事・幹事合同会議について

1 日時 平成13年12月22日(土) 13:30〜14:30
2 会場 市川学園50周年記念館・会議室
3 議題 (1)山本幸雄(旧1)同窓会会長辞意表明
      (2)後任、同窓会会長選出
      (3)同窓会会則改訂の件
開会・閉会の挨拶 北原敬市(旧2) 山本幸雄(旧1)
議長 岡野谷守利(高3)
司会・進行 伊沢有一(21)
書記 府川恭三(高8) 鈴木卓(高35)   出席人数 50名

○開会挨拶:北原副会長
○挨拶:古賀正一理事長(高7)
 新校舎の建設は着々と工事が進み、予定通りの運びである実情に触れながら、通学アクセスの計画予定、中国の沫若中学姉妹提携など近況の話をされました。今後にわたっても同窓生のご支援とご協力を重ねて願われた話でした。
○山本同窓会長:挨拶
 昨今の詳細な健康上の事情を先ず述べられながら、近年の世代交代の必要性に痛感された気持ちを忌憚なく語られ、新校舎の完成を目前にした無念の真情を添えながら、辞意を表明されました。
○議長:山本会長の辞意のご意向を尊重される方は、拍手でお答えください。…場内の同窓生は心暖かく拍手で受理されたのでした。“後任の同窓会会長”の選出の審議となり、副会長の北原氏が選出されました。
○新会長北原新任挨拶
 母校の市川学園に心血を注いで出来る限り頑張って参りたいと思ってます。短時間の会長職かも分かりませんが、学園は「教育改革」の真っ直中にありますので、側面から支えていきたいと思います。皆様のご協力をお願いします。
○提案:同窓会会則の改訂
 山本幸雄氏は長年の貢献により、名誉会長に推挙する旨の推薦提案がありました。よって、同窓会会則に名誉会長職を設置することから同窓会会則の改訂となりました。
○議長:多数の賛同により決定。
○幹事意見(1)(2)
 (1)副会長を1名増員し、3名とし、若い世代からの役員選出で同窓会役員の若返りを望みたい。
 (2)同窓会会則の附則の日時、条文、文言、など見直してもらいたい。
○新会長:(1)に関しては、平成14年度の幹事会までに決めたい。
○議長:(2)に関しては、平成14年度合同理事会・幹事会へ向けて整備するが、条文、文言などの整理については正副会長・事務局に一任されたい。
○閉会挨拶:山本前会長



    ◆支部総会

●第14回市川学園同窓会 船橋支部総会の開催

 船橋支部は、平成13年9月28日船橋市の本町通りにある東魁楼で、14回目の総会を開催しました。28名の会員と古賀理事長、花嶋副理事長、柴内市川学園市川高校校長、高原船橋学園東葉高校校長のご参加を得て、和気藹々の中にも厳粛に総会が執り行われました。毎年参加していた会員が2名も亡くなり、若い人が先立つことはとても寂しいことだ、自分の体を慈しみ元気でいてほしいとの北原会長の挨拶から古賀理事長の明日の市川学園のお話、柴内校長、高原校長の来賓の挨拶をいただき、事業報告、会計報告等例年の議事は滞りなく承認されました。斎藤副会長が病気のため紅一点奥様の代理出席があり、例年男ばかりの総会に無いほのぼのとした雰囲気が漂っていた総会でした。
 議事終了後、花嶋副理事長から乾杯のご発声をいただき、杯を交わしながら懇親を深めました。三遊亭楽麻呂師匠の軽快で意味深なこばなし、理事長を初め大先輩たちが各テーブルを回り、参加会員とひざ突き合わせて歓談するなど楽しいひと時があっという間に過ぎ、来年の再開を約束して解散となりました。
 船橋支部では毎年9月末から10月初の金曜日に総会を開催しています。皆さんのご参加をお待ちしています。

(高13回卒 深田純男)

●白井支部総会開催される

 平成13年11月24日、地元のレストランにて5回目の総会が開催されました。今年は、白井市が市制を施行して初めての記念すべき支部総会となりました。
 ゲストに、44年間、学園にて教鞭をとっていらした林昭先生と、現在母校の国語科の田島敏男先生をお招きしての、なつかしくも和やかな会となりました。林先生は88才のご高齢ながらも矍鑠として、現在も、全国的な俳句誌『沖』の最高顧問として多忙な毎日をおくっていらっしゃいます。また田島先生は学園在学中、白井市長の中村さんと親しく机を並べた間柄でした。稲葉前支部長よりバトンタッチして2年目を迎えた伊藤支部長の挨拶で始まった総会並びに親睦会は、林先生の味わい深い人生のお話や、田島先生の青春の学園生活の思い出話しと続き、だんだん盛り上がって、あっという間にお開きの予定時刻をむかえる事となりました。すでに70歳を越えた教え子たちも往時を偲んで、感慨深い様子でした。
 当日、林先生が白井支部のために詠んでくださった一句。
  しろじろと井桁浮かびぬ初明かり    翔
 白井市が誕生して、今年まさに初明かりを迎えたように、白井支部も益々発展させて行きたいと、皆決意を新たにしました。

伊沢記(高21)